2012.05.25 : 平成24年度予算委員会_教育福祉委員会


【中島委員】 それでは、順次質問させていただきます。よろしくお願いいたします。
 まず初めに、みんなの店推進事業についてお尋ねいたします。ハンディのある方々に就労や自立と社会参加を推進するみんなの店推進事業でありますが、今年度より事業の拡大と収益性の向上等の観点から、企業等からの共同受注に際し、より作業の効率化を図るため、総合福祉会館内に作業エリアを整備することといたしまして390万円の予算が計上されております。まず、その事業概要についてお尋ねいたします。

【八木障害福祉課長】 平成20年に開設いたしましたみんなの店につきましては、平成23年度は18の正会員と12の賛助会員、合わせて30の市内福祉施設で構成されております。業務形態でございますが、店舗の開設時間は月曜日から土曜日までの午前10時から午後3時までとなっておりまして、店員は参加施設が日がわり交代で担当し、売り上げの10%はみんなの店の運営費に充てられ、1日当たりの固定給と売り上げの5%が店員を担当した施設に還元されております。また、みんなの店では共同受注による役務の提供に取り組んでおりまして、市といたしましても清掃業務等官公需の発注をするなど、この取り組みを支援しているところでありまして、昨年度はサンアビ清掃業務や除草業務など約90万円の発注実績がございました。以上でございます。

【中島委員】 この事業は、ハンディのある方々の自立をバックアップするという意味におきまして、大変意義ある事業であるというふうに考えております。市としてこの事業を今後さらに充実、強化をさせる必要があると思いますけれども、お考えをお聞かせください。

【八木障害福祉課長】 今後の取り組みでございますが、今年度は共同受注をさらに拡大するため部品の組み立て作業等の共同作業スペースを総合福祉会館内に設置いたします。作業の効率化を図るとともに、一施設では受けられない大きな仕事も受注できるよう準備を進めております。また、今年度から新しくなりました児童文化センターの清掃業務の一部を受注しておりますけども、市官公需の受注促進に向け、庁議や就労支援体制会議等を活用いたしまして関係各課への協力を依頼していくとともに、本市が総合計画に掲げております障害のある人が普通に地域で安心して暮らせるまちづくりを目指す上でも、今後元気プラザ21など市有施設へのみんなの店2号店開設に向けた取り組みの実現に向けて検討を続けております。以上でございます。

【中島委員】 今の答弁にもございましたけれども、ぜひ庁内の協力体制をつくっていただきますようお願いいたします。また、街なかでこのみんなの店推進事業が展開されるということは、ハンディのある方々の就労意欲のさらなる向上にもつながりますし、また市民がこのハンディのある方々に対する理解を深めるということにもつながるということで、その相乗効果も大変期待ができます。市役所庁舎も出店候補地の1つだと思いますけれども、ぜひとも本事業のさらなる充実強化に取り組んでいただきますようお願いいたします。よろしくお願いいたします。
 次に、障害福祉関係施設整備事業に関連をいたしまして、ハンディのある方々の施設入所待ちについてお尋ねをいたします。今年度あかぎの響と前橋あそか会のケアホームのこの2施設の新設並びに群馬県三友会桂荘、泉荘の大規模修繕等として7,560万円余が計上されております。ハンディのある方々が入所を希望しても、施設不足でなかなか入所できない。待機者も大変多いようでありますけれども、その現状についてお伺いいたします。

【八木障害福祉課長】 障害者を在宅で介護するご家族にとりましては、身体的、精神的、経済的な負担や将来への不安等非常に大きなものであると認識しております。本市におきます障害者入所施設の待機者でございますが、年々増加傾向にありまして、本年4月1日付現在では待機者数は53人となっております。障害種別で見ますと、身体障害が14人、知的障害が39人となっております。なお、入所待機者の調整につきましては、群馬県障害者施設入所者調整委員会におきまして県内市町村の施設利用希望者をリストにまとめて待機者を把握しておりまして、緊急性等考慮の上入所順位を決定し、その結果が市町村に連絡される仕組みとなっております。以上でございます。

【中島委員】 群馬県は本年度より、時間をかけてよりよい環境学習に取り組んでもらうことを目的といたしまして、2日間の尾瀬ガイド料と往復のバス代金を補助することとなりました。この制度を利用し、自然豊かな尾瀬に宿泊して自然体験活動を行うことは、大変意義あることであると考えております。そこで、本市の小中学校における尾瀬学校の宿泊利用状況についてお伺いいたします。

【神山青少年課長】 市内の小中学校における宿泊体験活動は、赤城少年自然の家を初めとした施設におきまして、すべての学校で2泊3日の日程で実施しておりますが、尾瀬地区内で宿泊利用の学校はございません

【中島委員】 本市では尾瀬学校の宿泊利用はないということでありますけれども、これはどんなことに起因をしているのでしょうか。宿泊利用の妨げとなっております要因について、お伺いいたします。

【神山青少年課長】 尾瀬学校を宿泊で利用する場合、ウオークラリーやネーチャーゲーム、キャンプファイヤー等の多様な活動内容が制限される点や尾瀬地区内における宿泊施設の収容人数や宿泊費用の面で課題がございます。また、学校によっては児童生徒を分散して宿泊させなければならないため、安全管理を含め指導上の課題もあり、こういったことが大きな原因となっていると考えられます。

【中島委員】 今のご答弁でさまざまなデメリットについてお答えいただきましたけれども、一方でメリットもあるかと思います。宿泊利用の妨げとなっておりますもう一つの要因といたしまして、林間学校等実施規程で2泊3日以上の日程としていることも挙げられるようであります。尾瀬学校の宿泊利用を可能とするためには、例えば林間学校等実施規程の2泊3日以上の日程、これを緩和するなどの見直しが必要と考えておりますけれども、いかがお考えでしょうか。お答えください。

【神山青少年課長】 本市では教育基本法や学校教育法の改正を受け、自然体験活動の充実を図るため平成21年3月に林間学校等実施規程を一部改定し、2泊3日以上の日程で行うことといたしました。これにより、各学校では多様な活動や宿泊施設などの諸条件を総合的に判断し、活動場所を選定しております。なお、市教育委員会では活動内容につきまして、自然のすばらしさや大切さを体験して学べること、児童生徒みずからが主体的に取り組める活動であること、さらに赤城山を初めとする郷土前橋の自然の価値や大切さを学べることなどに重点を置きながら内容の検討を進めております。尾瀬学校の活用につきましては、現状の林間学校等実施規程の中で尾瀬の自然や活動プログラムの紹介など、各学校が尾瀬学校を有効に利用できるよう支援を行っていきたいと考えております。

【中島委員】 お聞きしますところ、中学校で赤城山の林間学校に行くようでありますので、小学校では尾瀬に行くということも一案ではないかというふうに考えております。いずれにせよ尾瀬学校の実施校が年々ふえているということは大変うれしいことでありますけれども、現状ではまだまだ一部に限られているようであります。できましたら、市内すべての子供たちが義務教育期間のうちに最低1度は尾瀬を訪れる機会が得られますようお願いいたします。よろしくお願いします。
 次に、悪天候時における登下校対策についてお尋ねいたします。ゲリラ豪雨、突風、竜巻など、最近の気象現象には異常な傾向が見受けられます。異常な天候のもとでの登下校について、児童の安全を十分に考慮する必要があると思います。そこで、厳重に注意を促す予報等が出ている場合の登下校について、教育委員会としてどんな対応をしているのか、まずお伺いいたします。

【宮崎学校教育課長】 気象庁の発表を受けて登下校時に特段の配慮が必要と判断した場合には、直ちに各校へ子供たちの安全確保に万全を期すよう指示しております。また、前橋気象台が発表する最新の警報、注意報及び気象情報の収集に努めるよう指導しております。以上でございます。

【中島委員】 今後教育委員会としてそういった状況下での登下校について、何か指針的なものを作成する必要もあるかと思いますけれども、いかがでしょうか。お考えをお聞かせください。

【宮崎学校教育課長】 前橋市内全域に大きな被害を及ぼす事態が想定される状況においては、教育委員会が市内統一での指示を出すことを校長会と申し合わせております。また、学校の所在する地域によっては状況が異なる気象現象もあることから、本市で作成したハザードマップを活用したりするなど、各学校において自校の防災マニュアルをもとに臨機応変に適切な対応をするよう指導しております。ゲリラ豪雨や突風、竜巻等については、学校でのより迅速で適切な対応が求められますので、委員さんの意見を参考にしながら、教育委員会といたしましては今後も学校が判断に迷わないように各学校へ指導、助言をしてまいりたいと考えております。

【中島委員】 猛烈な悪天候の中での登下校といいますのは、相当な危険を伴うというふうに思われますので、今後十分な対応を図っていただきますようお願いをいたします。よろしくお願いいたします。
 最後に、しきしま老人福祉センターについて1点お尋ねをいたします。しきしま老人福祉センターの中広間は、市内各町内の敬老会等で使用される機会も多いわけでございますけれども、その中で現在の座布団に座る形式では足腰の悪いお年寄りには大変つらいという声が寄せられております。お金をかけずに、畳のままでよいからいすを利用する形式にしていただけないかということでありますけれども、お考えをお聞かせください。

【桜井介護高齢課長】 しきしま老人福祉センターの中広間は畳の部屋で、足腰の悪い方が座布団に座っているのは大変ですので、座卓テーブルの高さに合わせたパイプいすを用意してありますが、今後さらにニーズに合ったものを用意するよう指定管理者である社会福祉協議会とも相談の上、対応を考えていきたいと考えています。

【中島委員】 ぜひ指定管理者であります社会福祉協議会さんとも連携を図っていただきまして、改善に向けて取り組んでいただきますようお願いをいたしまして、すべての質問を終わります。ありがとうございました。


戻る